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5. どの国のどの造船所で作業が行われるかにかかわらず、船舶の設計、建造及び修理に係る共通する基礎を船主に提供すること。

6. 各船主の船隊において、同じ型の船に通じる主要な部品及びシステムの互換性を確保すること。

7. 国際的に統一した設計又は建造の規格を適用することにより、船舶建造単価を引き下げること。

8. CEN TC 300のような地域的組織体の活発な参加を通し、国際規格の作成及び使用並びに地域の規格の調和に対し、より大なる支持を得ること。(海事産業は国際的であるから、地域又は国の規格は、貿易障壁を増大し、市場規模を局限することしかせず、かつ、「遊び場の面の平坦化」(不公平是正)には役立たないだけである。)

 

4 ISO/TCにおける代表及び参加

 

ISOメンバー組織の数(Pメンバー及びOメンバーの数―Pメンバーが21でOメンバーが26)

TC8分科委員会ごとの状況は、下表に示すとおりである。

SC1―15 P, 17 O

SC2―12 P, 8 O

SC3―14 P, 6 O

SC4―14 P, 17 O

SC5―12 P, 10 O

SC6―11 P, 14 O

SC7―11 P, 15 O

SC8―13 P, 17 O

SC9―15 P, 9 O

SC10―12 P, 13 O

SC11―17 P, 13 O

・ 世界の海事国家からの参加は、よく釣合いのとれた状況にある。ISO/TC8は、すべての主要な世界の造船者、海運産業部門、規制者、船級協会及び港湾からの参加を得ている。海事産業参入の開発途上国及び移行中の経済状況の国は、参加を増やしている。

 

・ ISO/TC8へは、世界のすべての地域からうまく代表が送られ、たいへん好ましい状況にある。CENが大きくのしかかっているとするISOのある分野に対する批判が聞かれる。このようなことはTC8においては全くない。我々は、CENとは抜群の作業関係にはあるが、我々は、世界中と平等の関係を保っている。うまく均衡のとれた国家的参加に加えて、ISO/TC8は、そのような均衡をその委員会及び分科委員会の指導層においても保っている。議長は、米国から出ており、幹事国は日本である。11の分科委員会中、議長は、欧州が4、アジアが3、米国が2、そして東欧が2となっている。また幹事国は、欧州が3、アジアが3、米国が3そして東欧が2となっている。

 

・ 成功への鍵には、他の国際機関及び主要地域的組織体との密接な協調を必要とする。その中でも最も意義のある機関は、国際海事機関(IMO)である。多くの対外連係を保つものの中で、主要な追加の機関は、次のとおりである。

・国際船級協会会議(IACS)

・国際港湾協会(IAPH)

・国際海運会議所(ICS)

・国際電気標準会議(IEC)―TC18/TC80

・世界貿易機構(WTO)

・国際水先人協会(IMPA)

・国際労働機関(ILO)

・アメリカ造船造機学会(SNAME)

・国際連合ヨーロッパ経済委員会(UN/ECE)

・国際掘削業者連合(IADC)

・石油会社国際海事評議会(OCIMF)

・国際水路機関(IHO)

・国際海運連合(ISF)

・国際タンク曳航会議(ITTC)

・国際水路標識灯台協会(IALA)

・国際海事無線会議(CIRM)

・ヨーロッパ標準化委員会(CEN)―TC300及びTC15

・ドナウ川委員会

・ライン川委員会

 

 

 

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