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ISO 8861 ディーゼル機関船の機関室通風―設計要件と計算条件

ISO 8862 船の機関制御室の空気調和と通風―設計条件と計算条件

ISO 8864 船の操舵室の空気調和と通風―設計条件と計算条件

ISO/DIS 15748 (2規格)船舶と海洋構造物の飲料水供給

ISO/CD 15749 (5規格)船舶と海洋構造物の排水システム―「サニタリ排水システム、4部」と「デッキ、貨物倉及びスイミングプール排水、1部」

 

分科委員会からのニュース

 

SC6 航海(日本)

方位発信装置(THD)

THDに関するIMOの性能規格が、2000年7月10日から14日まで開催された第46回IMO/NAV総会で検討されました。ISO/TC8/SC6の議長である飯島教授と、SC5の幹事であるMr. Molstarndは、ISOの代表としてこの総会に出席しました。このNAV総会での検討結果に引続き、性能規格原案が用意されました。この規格原案を、第73回IMO海上安全委員会(MSC)に採択のために提出することが決定されました。IMOの規格の発行予定日は2002年7月1日で計画されています。THDの検査規格では、試験方法を、地磁気、磁気コンパス、又はGPSのどれを使用するかにより、それぞれの船の方位信号検知での相違に従った原理に基づいて開発し、配置します。いずれにせよ試験方法は、ISO規格にゆだねられ、技術規格を用意するNAV46の技術作業グループ報告書に、IMOとISO間の協力要請が次に示すように記録されています。

「IMO分科委員会は、メンバー国政府にTHD技術規格の開発でのISOの作業と協力することを要求した。」

他方、ISO/TC8/SC6の会議では、THDのNWIP(新しい作業項目の提案)が承認され、ISO/TC8/SC6は規格原案についての検討作業を開始しました。内容は、ISO国際規格を作成するために、地磁気、磁気コンパス及びGPSそれぞれ独立したTHDの適用を含んだ内容となっています。

 

ECSデータベース

SC6作業グループは、ECSデータベース規格のWD(作業原案)を完成させ、配布しました。作業グループは、内容、品質、最新化及び試験の4つのグループから構成されています。作業グループは、データベースと同一シンボルを取扱う第5の原案グループの追加を計画しています。ECSは、IMOにより要求される新しい自動認識システム(AIS)用の主表示プラットフォームとなることから加えられた役目を担うものです。結果として、管轄官庁は、ECSデータベース規格をAIS使用のための記述された規則として持つことが出来るので喜んでいます。作業グループの招集者であるMr. Rogoffは、予定したスケジュール通り作業が進んでいることを報告しています。しかしながら、本件に関する国際水路機関(IHO)との協調は、十分とは云えない現状もあります。

 

ISO/TC8の新しい文化委員会指導者の選定

次に示す人達が、新しい議長です。

 

Mr. Claudio Abbate イタリー

SC1 (救命と防火)

E-mail: Claudio.abate@rina.it

 

RADM Tom Hopkins 米国

SC3 (管と機械)

E-mail: tmhop@aol.com

 

Mr. 有川彰一 日本

SC9 (一般要件)

E-mail: arikawa@jmsa.or.jp

 

次に示す人達は、新しい幹事です。

 

CDR Ray Martin USCG 米国

SC3 (管と機械)

E-mail: martin@comdt.uscg.mil

 

Mr. 竹内正敏 日本

SC6 (航海)

SC9 (一般要件)

E-mail: takeuchi@jmsa.or.jp

 

日本以外の新しい議長の略歴を次に用意しました。

 

Claudio Abbate

Claudio Abbateは1957年生まれで、1977年にジェノヴァの海事学校で船舶構造の卒業証書を取得し、ミラノの海洋エンジニアリング会社での経験の後、1979年に国際船級協会連合(IACS)の創設メンバーの1つであるイタリア船級協会RINAの構造、船級及び法令サービス部に所属しました。ここで彼は、常に救命と防火の安全に関連する事項に従事しました。1991年から1992年に掛けては、彼は建造中の新造客船防火分野の検査員に指名されました。現在は、RINA本部で防火と避難部門の長として活躍しています。1992年以来、客船の安全に関するUSCG/RINAの協力に積極的に参画し、1999年には技術論点のRINA唯一の窓口となっています。

国際レベルでMr. Abbateは、次に示す団体に参画しています。IACSの防火作業部会に1991年からRINA代表として、IMO防火分科委員会には1995年以来イタリア代表団として、高速船規則の防火部門の改正に関係する2つの作業グループの議長をし、さらにISO/TC8には、1995年以来イタリア規格団体の代表として参画しています。

彼は1995年以来防火のISO/TC 8SC1/WG3のコンベナーを務めています。

 

 

 

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