RADM. Thomas Hopkins
RADM. Hopkinsは、防衛幹事事務所を支援する防衛分析研究所(IDA)の研究スタッフメンバーです。彼は、1982年米国海軍を海軍少将の地位で引退して以来、海事エンジニアリングと管理分野の技術コンサルタントとして活躍しています。彼は水上艇や潜水艦の設計、研究開発、建造、試験、修理及びプログラム管理にと広範囲の活動に参画しています。
RADM Hopkinsは船舶と海洋技術の規格開発にも活躍しています。米国材料試験協会(ASTM)の造船のための委員会F-25の議長を経験し、3年間ASTMの役員を経験しています。彼はISO/TC8への米国技術諮問グループのメンバーであり、5年間にわたりISO/TC8/SC3(管と機関)の優秀な幹事を努めました。この間、舶用機器協会規格委員会の議長も努めています。
RADM. Hopkinsの最後の海軍任務は、船舶システム、海事海上システム指令(NAVSEA)の副指揮官でした。それ以前には、SSN-688クラス攻撃潜水艦捕捉プログラムのプログラムマネジャーと、その後米国大西洋艦隊の艦隊保守士官を経験しています。
ISOでよく使われる言葉の解説
【コンセンサス(Consensus)】
ISOでは、頻繁に『コンセンサス』という言葉が使用されます。例えば、ISOでの一連の原案の審議は、「TC又はSCメンバーのコンセンサスが得られることが前提となる」等いたる所で使用されます。日本語では。『意見の一致』と訳されますが、その意味はやや不明確で、人によって勝手に都合のいいように解釈される恐れがあります。
ISO/IECでは、このような混乱を避けるために、ISO/IEC Directives2.5.6項で次のように定義していますので、ご参考にしていただければ幸いです。
『コンセンサス』とは、重要な利害関係者による実質的問題への反対がないこと、及びすべての関係当事者の意見を考慮し、意見の不一致を調停させる努力の過程があることを特徴とする全体的合意。
注―『コンセンサス』は、必ずしも満場一致を意味しない。
ISOでは、『コンセンサス』について疑義のある場合は、TC8又はSCのPメンバーによる投票の3分の2以上の賛成によって、委員会原案は照会原案として登録することを承認されたと見なしてよい。しかし、反対案の解決のためのあらゆる努力を怠ってはならない。