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・ばらつきを少なくするためヒアリングのアンケート対象者は数人以上が必要であり、その他の手段も加える。

・評価者は専門家である中立の第三者とする。

・評価の時系列変化の把握。遭遇したケースにより評価は色々変化する。

 

2) 目標と方法論

目標計画:安全確保の基本は、従来の現場使用者の責任と事後処理のフィードバック(バチ当て)に基づく有り方(審判・法の対処方針)の不備・非有効性を反省し、安全性を造り込む設計業務手法に評価基準を設定する。演繹と帰納法に基づき、各種解析手法に基づくリスクアセスメントによる反復設計、許容安全レベルへの体系的な考察に依存する。これに基づきと継続的な(continual)改善を規定する。

これはシステムの過誤防止方策についての評価と同時にシステム設計指針となる。その方法の視点は、リスクアセスメントに基づく設計プロセスとその検証・確認・透明化、及び運用の深度を数量化することにある。リスクの要素である影響の重大性は時間、空間と管理システムにより非常に大きな幅を持つので、リスク判断の意思決定は主観的にならざるを得ない。従って、リスク要因である頻度(影響のある程度大きい事故を特定)の減少を目的として設計段階に解決策を求めることが国際的安全確保の基本概念であることを採用する。管理としてのランキングシステム評価フローを下記図-1に示す。

ランキングシステムの一例として船橋当直システムの大枠を下記表-2にて示す。

 

参考文献

[003] リスクアセスメント:Nick W.Hurst/英国立HSE所属1998、訳者:花井、丸善株式会社

[004] ISO/TC8/AG、議事録(2000-05-04)、I.C.T. for Environmental Friendly and Safe Maritime Transport

[005] 安全度水準算出、2000-10-10 運航支援34-4b

[006] 国際安全等級システム(international safety rating system、ISRS、DNV)による安全尺度の解析例の記述:Managing Safety in the chemical Industry:P.L.Brian

[007] ISC0508、5部付属書A:許容安全要因、B:リスクモデル、C:定量的安全度水準の決定、D:リスクグラフ、E:マトリックス

[008] ISO12100/JISTRB0008、9:機械の安全基本概念と一般設計原則

[009] ISO14121:機械の安全性―リスクアセスメントの原理

[010] IEC61511:プロセス産業部門における安全計装システム

[011] ISO13407/JISZ8530:対話システムの人間中心的設計プロセス―Human-centered designed processes for interactive systems

[012] 定性的評価チェックリスト:船研/福戸、運航支援33-3-1

[013] ヒューマンインターフエース、田村、オーム社、

[014] リスクマネジメントにて会社を守れ、松本、工業調査会

[015] リスク学事典:日本リスク研究学会編、TBSブリタニカ

[016] 意識は科学で解き明かせるか、天外伺郎、講談社ブルーバックス

[017] リスクの社会受容:安全工学vol.38 No.3 1999

 

 

 

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