単独当直システムの優位性についての各国政府機関等によるIMO・MSCへの報告書は多々ある。それらの一部について示す。
(a) スエーデン国報告:MSC69/21/8による。FTAと実船による評価を実して、MSCc566は2名当直船並みの安全性を有するとしている。
(b) DNV報告(オランダ政府よりの調査依頼報告書)/Report96-3184:
FTAに失敗確率修正要因とアベイラビリティーを加味させて確率論的解析を各種のケースについて実施している。その解析結果、NAV40による設備においてはリスクは在来船と比較し、53%低減するとしている。
(c) オランダ応用科学研究機構・TNOヒューマンファクター研究所の報告書:
シミュレータ実験と実船実験により、新設備の単独当直システム優位性の評価を実施している。
(d) 単独当直システムをFSAによる解析を実施して、昼夜共従来の複数当直体制より安全であるとのドイツ政府よりの報告がMSC69/21/7として提出されている。
引用・参考文献
[43] 安全工学協会:安全工学―21世紀の労働安全衛生特集号、Vol.39、No.6、2000
[44] 石井:設計者のためのリスクアセスメントに関する一考察、電子通信学会、信学技法vol.99 No.699、2000-3-14[58]
[52] 三菱化学安全化学研究所 加藤順子:リスクの社会的受容とコミニュケーション安全工学、VOL39、No3、1999