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図1.4-1 船用アプリケーションプロトコル

 

船舶用アプリケーションプロトコルのシリーズのうち、ISO 10303のAP216は船体モールド形状の幾何を詳述している。

 

モールド形状は、船を構成する材料の板厚情報を含まない、形状及び設計パラメーターである。モールド形状は、船体外形、プロペラ、ラダー、船体付属物、甲板、隔壁のような構造要素を記述していてもよい。特徴的なmoulded formはhull moulded formとして参照される船体外形形状である。hull moulded formは、初期設計時に各社間で交換されるもので、hydrostatic calculations(排水量等計算)のベースになるものである。

 

全てのmoulded formsは、ISO 10303のAP216でカバーされる。そして、全体として船を記述しているmoulded formsの集まりはship moulded formと呼ばれる。

 

このアプリケーションプロトコルは、異なる会社間でhull moulded formの幾何形状およびハイドロスタティックスの電子的交換を容易にすることによって、船体形状設計、性能予測および船体構造設計に対する時間の削減という産業のニーズをみたすものである。ship moulded formsの重要な仮定は次の通りである。

 

- ship moulded formと、各moulded formは1つのdefinition(定義)を持っている。

- definitionは承認され、バージョンが与えられるが、ship moulded formとmoulded formにはこれらが無い。

- ship moulded formは船と関連付けられ、他の複数のmoulded formsから構成されていても良い。

- moulded formは、船に対して幾何表現を提供している。

 

 

 

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