日本財団 図書館


N871のIntroduction(概要)

ISO 10303はコンピュータが解釈できる表現及び製品モデルデータの交換に対する国際規格である。その目的は製品のライフサイクルを通して、各システムとは独立して、製品データを記述できる中立的なメカニズムを用意することである。この記述の特徴は中立的なファイルの交換ができるだけでなく、プロダクトデータベースへのインプリメントやその共用及び記録管理ができることである。

 

ISO 10303のこのパートは、アプリケーション・プロトコル・シリーズの一つである。ISO 10303のAP216は、船体モールド形状および流体静力学的な特性に対するアプリケションプロトコルを詳述する。船体モールド形状の定義は、船体外形・プロペラ・ラダー・船体付属物・船体内部構造の幾何学的な表現についてサポートしている。

ISO 10303のAP216は船舶用アプリケーションプロトコルシリーズの1つであり、コンピュータが解釈可能な船用に拡張された製品モデルを提供することを狙いとする。

 

船舶用アプリケーションプロトコルのシリーズは「船舶製品モデルは船の全ライフサイクルに対するkey element(キー要素)を含むそれぞれの船舶システムに分けて扱うことが出来る」と仮定している。これらのキー要素は、

 

- ship moulded forms

- ship arrangements

- ship distribution systems

- ship structures

- ship mechanical systems

- ship outfit and furnishings

- ship mission systems

 

である。区分された各システムは1つ以上の異なるアプリケーションプロトコルで記述される。船用アプリケーションプロトコルの全シリーズを図1.4-1に示す。各船用アプリケーションプロトコルに共通な船舶製品モデルの上記のような見方は各アプリケーションプロトコルの中で一貫して同じように記述されている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION