ISO 10303のAP216で定義されるUoFsは次の標題にてグループ化される。
- moulded forms;
- product definition framework;
- support resources;
- utilities.
これはさらにN871-4.1節で詳述され、N871-Figure3で示される。
AP216で述べられる表現は、造船プロセスの一般的な用法における、CAD、CAMやそのほかのソフトウェア・システムで異なる入力と出力機能を反映する。サポートされる幾何表現としては次のものがある。
- offset table representation
- wireframe representation
- surface representation
全ての幾何表現はship moulded formの板厚を考慮していない。全ての寸法は、船毎に決めたひとつの単位系をベースとする。全ての表現はship mouded form definitionに関係している。従って、幾何表現はhull moulded formsまたは船体内部のmolded formsを記述するのに使用することが出来る。
流体静力学的な特性は1つのmoulded formについてのライフサイクル定義の特別なタイプとして考えられる。流体静力学はdisplacement(排水量)、centre of buoyancy(浮心)およびcentre of flotation(浮面心)のような船の喫水に依存している完全な船体の特性である。ダメージスタビリティーは船の区画情報が記述されないので、AP216ではカバーされない。
AP216は背景、scope(範囲)、そしてship moulded form definitions、幾何表現およびそれに関係する流体静力学的な特性の交換に必要な情報を定義し、これらの要求を満たすのに必要なintegrated resources(統合リソース)の仕様を決めている。
アプリケーションプロトコルはISO 10303のインプリメンテーションの開発に対する基盤を提供し、APインプリメンテーションの適合テストに対し、論理的なテスト方法を提供している。
N871-1章ではAP216の範囲を定義し、AP216で使われる機能とデータを総括している。N871-3章ではISO 10303のAP216で定義される用語をリストアップし、他で定義されている用語との関係付けを行っている。application activity model(AAM:応用活動モデル)は範囲の定義の基礎となっており、N871-付録Fに示される。アプリケーションのinformation requirements(必要情報)はアプリケーションの用語を使って、N871-4章で示される。必要情報の図式表現は、application reference model(ARM:応用参照モデル)として参照され、N871-付録Gに記されている。
リソース構造は必要情報に合うようにインタープリテーション(翻訳)される。このインタープリテーションはAIM(application interpreted model)を作り出している。このインタープリテーションはN871-5.1節に示され、必要情報とAIMを一致させている。AIMのshort listingは統合リソースとのインタフェースの仕様を決めており、N871-5.2節に示されている。AIMで使われる構造に対する統合リソースの中の定義やEXPRESSが示している注記はselect list items(選択リスト項目)やAIMに取り込まれないsubtypeを含んでいる。N871-付録Aに示される拡張リストは注釈なしでAIMに対する完全なEXPRESSを含んでいる。AIMの図式表現は、N871-付録Hに示される。特定のインプリメンテーション方法に対する追加要求はN871-付録Cに示される。