このZを断面係数といい、断面の形によって定まる値である。非対称な断面ではそれぞれ異なった二つの断面係数Zt、Zcがある。
(9)式は、はりの設計に最も重要な公式で、式中Sbが材料の許容曲げ応力以下となるように、はりの寸法を決めなければならない。
次に、はりの経済的な形を考えてみよう。
式M=Sb・Zにおいて、Mが一定ならばZが大きいほどSbは小さくなるから、はりは丈夫になる。またSbが一定でZが大きければ、大きな曲げモーメントに耐えられることになる。いずれにしてもZを大きくすればよいわけである。断面積を大きくすればZは大きくなるがそれでは不経済である。
そこでZを表わす一般式を考えてみると、