3.9 乾げん計算書
3.9.1 用語の説明(満載喫水線規則第1章総則及び船舶検査心得より抜粋)
(1) 乾舷甲板
鋼船構造規程第1条第1項又は第2項の上甲板、即ち船体の主要部を構造する最上層の全通甲板をいう。又は船舶所有者の申請に依り全通甲板の下方の全通甲板にして機関室と船首尾隔壁との間において前後に連続し、かつ横方向に連続する甲板を上甲板とすることができる。
(2) 型深さ
鋼船にあってはキールの上面から船側における乾舷甲板のビームの上面までの垂直距離。
(3) 船の長さ
最小の型深さの85%の位置における計画奥水線に平行な奥水線の全長の96%又はその喫水線上の線首材の前端からだ頭材の中心までの距離のうちいずれか大きいもの。
(4) 船の中央
船の長さの中央
(5) 乾舷用深ささ
船の中央における型深さにデッキ・ストリンガー(梁上側板)の厚さを加えたもの。
乾舷甲板の暴露部が被覆されている場合は、前項の値に次の算式で算定した値を加えたもの。
T:甲板口の部分を除いた暴露部の被覆の平均の厚さ
L:船の長さ
S:船楼の長さの和
(6) 乾舷
乾舷用深さの上端から満載喫水線までの垂直距離。
(7) 船楼
上部に甲板を有する乾舷甲板上の構造物で、船側から船側に達するもの又はその側板が船側外板から内側に向かって船の幅の4%をこえない位置にあるもの。
(8) 船楼の高さ
船側における船楼甲板のビームの上面から乾舷甲板のビームの上面までの最小の垂直距離。
(9) 船楼の長さ
F.P.からA.P.までの間にある船楼の部分の平均の長さ。
(10) 閉囲された船楼
次の要件に適合する船楼をいう。
a. 船楼端の隔壁が有効な構造であること。