日本財団 図書館


(i) 逆転機を有するもの

陸上試運転において行った後進試験の回転数とする。

(ii) 自己逆転式のもの

連続最大出力相当回転数の70〜75%の回転数(MCRの34〜42%出力)とする。

(iii) その他のもの

試験前に関係者協議のうえ回転数を定める。

(5) 惰力試験

(a) 試験の方法

前進速力整定後停止を発令し、速力が次第に減少する状況を船速2ノットになるまで計測する。

(b) 主機回転数

停止発令前の主機回転数は連続最大出力回転数とする。

(6) 投揚錨試験

(a) 試験場所

水深は1なるべく30m以上の場所とする。

(b) 走出試験

巻き下し走出試験は各舷アンカーを適宜、3連程度走出し、その間、揚錨機のブレーキの作動試験を行う。

(c) 巻き上げ試験の方法

片舷各1連を左・右舷別個に巻き上げ、次いで1連を同時に巻き上げそれぞれの巻き上げ速度を計測する。

(7) サイドスラスター効力試験

(a) 試験の方法

船体停止状態で、スラスターの最大能力により右回転、左回転する場合について次の回頭角ごとの所要時間を計測する。

回頭角は、5°、10°、15°、30°、60°、及び90°の6点としコンパスにより計測する。

また、航行状態で、サイドスラスター単独での旋回試験や操舵機・可変ピッチプロペラ等との連動による旋回試験等使用目的、使用方法等に応じて、適宜行う。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION