爪文鎮は巻末記載の第4-17図に示す形状と重量のものが使い易い。
バッテンを押さえる爪文鎮の間隔は曲線の曲率とバッテンの厚さに応じて適宜変え、第3-35図に示すように、曲線の凸面の外側から爪文鎮でバッテンを押さえるのが立て前ではあるが、場合によっては内側としても差し支えない。バッテン上面を文鎮の爪で押さえるとき、爪がバッテン上面より僅かでも出っ張らないように注意する。
一例として、線図の各SQUARE STATIONに PLOT した点がある場合、まずバッテンがそれらの点を通るよう順順に爪文鎮でバッテンを押さえて行く。この際、PLOTした点のすべてをバッテンで通そうとして、バッテンを無理に曲げ爪文鎮の間隔を密にして押さえ付けることを避け、PLOTした点を仮にひとつふたつ外しても、周囲の曲線とのなじみ具合を配慮しつつ・バッテン特有の自然で素直な曲がりを損なわないように心掛けることが肝要である。
また、バッテンの長さは、描こうとする曲線より十分に余裕を持った長さのものを用い、曲線の両端の想定される延長線上までバッテンを通して曲線を描く。