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(9) 我が国におけるカーフエリーの発端は昭和24年(1949年)といわれているが、昭和33年(1958年)以後は建造隻数、建造量とも急速に増加し、特に昭和45年(1970年)以降は大型高速フエリーが激増している。

 

第2-20表 同一GTの旅客船とフエリーの主要寸法等の比較

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(10) カーフェリーに対し、舶査第367号により海上試運転時に下記諸試験を実施することになった。

スパイラル試験

Z操舵試験

舵輪の動きに対する舵の動きの遅れの計測

低速舵効き試験

サイドスラスター効力試験

動揺軽減装置の効力試験

多軸船減軸運転

 

2.6.7 砂利運搬船

(1) グラブ荷役を容易にするため、貨物倉周壁にホッパーまたは垂直に鋼板内張りを設ける。二重底構造とする場合は内底板にグラブによる損傷をさけるため平鋼を溶接する。単底の場合は木製内張りを施す。

(2) グラブ荷役をするとき、荷役場所によっては多量の水が砂利と共に貨物倉へはいることがあるので、十分な排水ポンプを備える必要がある。

(3) ガット船といわれる、船首にジブクレーンを備えた砂利運搬船はクレーン、グラブ及びグラブ内の砂利の重量を含めた重心位置が高くなるので、(2)項による遊動水の影響とともに復原性およびグラブ振出し時の船体横傾斜角度等を十分検討し、主要寸法を決定する。

 

 

 

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