(3) 復原性
内航貨物船やタンカーの復原性を簡単にチェックするには、適当なGMと満載喫水線規則に規定する鋼船の乾舷を持っているかどうかをけんとうすればよい。
GM=TKM−KG
TKMの推定には類型船の資料からTKM/Bの値を求めておく方法とTKMをKBとTBMに分けて推定する方法とがある。
また旅客船や漁船のように船舶復原性規則の適用を受ける船に対しては、この段階で規則に適合するかどうかを検討する必要がある。それには復原性基準書式によって計算しなくてはならないが、適当な概算式や簡易判定方法が発表されているからそれらを利用して絶対安全であるとの確信を得ることが大切である。GMの計算値から動揺周期を、又逆に動揺周期から所要のGMを求めるのに、第2-1図を使用するのも一つの便法である。