(c) 貨物倉の数・倉口寸法及び配置
(d) 主要なタンク配置及び容積
(e) 船楼及び甲板室の配置
(f) 甲板機械の配置
(5) 容積の想定
一般配置の想定がおわれば、貨物倉容積を概算する。もし、与えられた条件を満足しない場合は、主要寸法にさかのぼり再検討を行う。
(6) 重量の想定
船殻重量(Wh)=CN×Ch
艤装重量(Wf)=CN×Cf
又は(Wf)=L(B+D)×Cf1
機関部重量(Wm)=主機関重量×2〜2.5程度
機関部及び電気一部重量(Wm+We)=主機出力(BHP)×0.05t〜0.075t
ただし、中・低速ディーゼル機関の場合。Ch、Cf、Cf1は類型船から求めた係数
上記重量の合計が、さきに想定した軽荷重量と大きく相違した場合は、主要寸法にさかのぼり再検討を行う。この際類型船との相違点に注意する。特に固定バラスト搭載の有無を確かめる。
2.1.2 検討段階
想定段階でほぼ設計条件を満足する計画船の諸元の見当がつけば、概略一般配置図(尺度1/50、または1/100)を1mm目の方眼紙に描きながら詳細検討と修正を繰返し、構造・艤装・法規等を考慮しながら、全体として調和のとれたものにまとめていくことになる。この検討段階で概略正面線図を描き、容積・主機関の位置・船倉形状等を確かめ、復原性能・総トン数・乾玄等について具体的な数値によって検討を行う。各項の検討に際し、着目すべき点は次のとおりである。
(1) 一般配置の検討
(a) 適用すべき諸法規又は船級
特に乾玄・総トン数等に注意する。
(b) 艤装数
(c) 甲板機械の力量
(i) 揚錨機(ウインドラス)
W1は、大錨の重量(kg)の2倍と大錨鎖150mの合計重量(kg)としてもよい。
ここに、A=アンカーの重量(kg)
C=アンカーチェーン1連の重量(kg)