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これらのブロック艤装をスムースに実施するためには、事前に船殻ブロック工事日程表により、ブロック搬出、場所(定盤名)搭載日等を把握して取付け品の集材、仕分け配材等の準備が必要である。これらはブロック搬出から搭載までの期間が一般に短いため、工事を段取りよく行わなければならない。

また、工事期間にはパイプ、ダクト、電線ダクト、電線ハシゴ、馬等各職種が同時に行われるので、他職種との協調が必要である。

 

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図1.3 ブロック艤装

 

(1.3) 大組ブロック艤装

大組ブロック艤装は、ブロック艤装を終了した各々のブロック同志を正転状態とし合体させ、合体部分及び壁周囲のすそ部分の艤装工事を終了させ搭載する方法である。ブロック同士の合体範囲は、工場のクレーン能力により範囲を決定する。クレーン能力が問題なければ造船所によっては大組立体ブロックとして、パイプ、ダクト、電装品電線布設、機器取付結線等の艤装工事を完成近くまで行い搭載している。艤装方法は船内作業と変わらないが、工期が短縮できる。

(1.4) 船内艤装

各船殼ブロック(含大組)搭載、検査完了後地上及びユニット艤装で実施できなかった金物取付、電線布設、機器具取付、結線と艤装の総仕上げを行い、試験作業に入る。

 

 

 

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