日本財団 図書館


なお、電動機及び始動器の選定に当っては、次のことを考慮する。

・設置する場所を考慮し、しかるべき構造のものを選定すること。

・発電機の容量及び補機馬力を考慮し、電動機及び始動方式を選定すること。

・機関室の配置によっては、始動器は単体にするが、集合にするかを考えること。

(3) 電気機器の配置

(3.1) 一般

電気機器の配置に当っては、その機器の性能を十分発揮できて、保守、点検もでき、また故障した場合も容易に修理できるような周囲の状況を十分理解して配置を決定しなければならない。

(3.2) 発電機、配電盤及び電動機付属機器の配置

発電機

(a) 発電機を置く区画は通風がよく、近寄りやすく引火性のガスの蓄積しない場所を選び、水滴や汚れよりの損傷を受けない区画とする。

(b) 発電機の軸方向は船の前後方向と一致するように裾付けなければならない。これは船のローリングにより余分な力を軸受にかけず潤滑が十分に行えるように、するためである。

(c) 発電装置の台板と枠は有効に接地し、絶緑物は原動機と発電機の間に入れてはならない。

配電盤

配電盤は蒸気、水、油、管などから離れた場所とし、配電盤の前面は操作のため十分な空所、後方は500mm以上の通路を設けられる場所とする。

電動機

(a) 電動機の据付に当たっては電動機の軸が船の前後方向を一致するよう装備する。

(b) 電動機及び付属装置を据付ける区画は、発電機と同様に通風がよく引火性ガス等の蓄積しない容易に近づくことのできる場所に装備しなければならない。

(c) 直流電動機の場合は、常に整流状況を見ていなければならないので、容易に近づけ監視できる場所とする。

(d) 補機用電動機を床面より低い場所に据付ける場合は、電動機の通風孔は床面より高い位置とし、汚れ物等が内部に入らないようにする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION