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(i) プロペラの押込み

小型の場合は、図1.1.10に示すウエッジ(2対)を叩き込む方法が多くとられる。

(f)項で罫書いた基準線より、さらに押込み代だけ押込み、この位置をマーキングする。

押込み方法は、この他に油圧ジャッキによる方法(図1.1.11)がある。

 

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図1.1.10 プロペラの押込み

ウェジによる方法

 

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図1.1.11 プロペラの押込み

油圧ジャッキによる方法

 

(j) プロペラと軸を嵌合うときの注意事項

1. キーとキー溝及びコーンパートのゴミ等を完全に除去し、キー溝の側面に薄く損傷防止剤を塗りつける。

2. キーを合わせる時、内外の連絡には電話を用いると良い。

3. リグナムバイタに塗ったグリスが押出されるので、これをコーンパートにつけぬよう完全に拭き取る。

(k) プロペラナットの締付け、回り止め装備品として入手した締付けスパナを用いて締付ける。ナット取付け前にねじ部の焼損を防止する為潤滑剤を塗布する。

締付け量は経験によることが多いが、一般には、プロペラにタッチしてから、スパナをハンマで叩き、角度として10°〜15°程度締まればよいとされている。

締付け後、ロッキングキー(図1.1.12)あるいはロッキングピン(図1.1.13)等で回り止めを行う。

キャップの取付けを終った後に、グランドパッキンの締付けを行い、外部の全てのボルトにステンレスワイヤで回り止めを行う。またプロペラキャップ内等の空所にタロー油又はグリース等を封入する。

 

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図1.1.12 プロペラナットの固定ロッキングキィ

 

 

 

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