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リンク機構の導設に当たってはレバーピン部に遊びを生じないようにし、ロッドの振動、たれ下りに対して十分注意する必要がある。

(2) 電気式

電気式は、船橋の操縦スタンドのスピードコントロールレバー、ラダーハンドルを希望するハンドル位置に動かせば、可変ピッチプロペラの電気式の場合と大体同じような方式で変節装置まで電気的に結ばれており、変節装置からリンク機構でプロペラ上部のラダーコントロール及びスピードコントロールレバーを動かし変節して操船を行う。

また、船橋の操縦スタンドのほかにはポータブルの補助操縦装置箱を設け、電線の延長によりどこからでも操縦できるようにもなっている。

非常の場合はスイッチの切替えでシンクロ制御系をバイパスして、手動スイッチにより制御し操船することもできる。

過負荷保護装置は、電気的に設定した負荷が設定値をこえるとそれに応じて制御電圧を発生し、サーボモータが回転して、変節装置操縦スタンドレバーの指示値よりも少ないピッチ位置へ自動的に動かし、プロペラ負荷を減じて機関の過負荷を防止する。

図2.6.2に例を示す。

 

316-1.gif

図2.6.2 シュナイダプロペラ遠隔操縦装置の例

?@ 翼車プロペラ

?A 操縦リンク

?B 変節装置

A…旋回用

B、C…速度用

?C 制御箱

?D 操縦スタンド

 

2.6.4 軸系の軸受潤滑の自動化

ここでは中間軸受、最後部軸受及びスタンチューブの潤滑方式における自動化の例を述べる。

 

 

 

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