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図2.3.5 粘度の制御装置の例

 

この粘度検出器は、内部に取付けたギヤポンプにより一定量の燃料油を毛細管に通すと、その毛細管の入口と出口に摩擦損失による差圧を生ずる。この差圧は粘度に比例するので、この差圧を差圧発信器によって空気圧に変換し調節計に送る装置である。

調節計では、あらかじめ設定された値とこの信号とのずれ、すなわち偏差によってダイヤフラム調節弁への空気圧を調節し、弁の開度を制御して重油加熱器への蒸気量を加減する。

(e) A-C重油自動切替装置

通常ディーゼル主機は、発停時にディーゼル油(A重油)を使用し、航海状態になれば低質燃料油(C重油)に切替える。

この切替装置は、重油の切替えの際にプログラム温度調節計により設定温度まで重油の温度を調整すると同時に、タイマーによって配管中の油の入れ替わる時間をも考慮しながら油を切替える装置である。

 

2.3.5 潤滑油装置

潤滑油装置は、主機用潤滑油系統、油清浄系統、シリンダ油系統からなり、このほか過給機用潤滑油系統を分ける場合もある。

主機用潤滑油系統は、潤滑油ポンプで潤滑油サンプタンクから潤滑油を吸入して潤滑油冷却器、こし器を経て主機に供給する。油清浄系統は、独立配管の清浄機で清浄する場合、サンプタンクやドレンタンクから清浄機に導き連続清浄する場合、あるいはろ過フィルタを設けて清浄する場合などがある。

 

 

 

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