日本財団 図書館


1.4.3 機器の配置上の注意

機器を機関室内に配置する際には、その機器の性能が十分発揮できること、機器の点検、保守、開放ができること、などに十分留意する必要がある。

それらの主な点について簡単に説明する。

(1) 配管に対する配慮

1. 最短配管となるようにすること。

2. ユニット化を考慮し、配管をできるだけまとめること。

3. 大口径管や大型こし器の配置スペースを考慮し、機器のそばにできるだけまとめること。

4. 船体部タンクの貫通位置は配管しやすい場所にする。

(2) 電気機器の配置

1. 操作員の安全性を考慮する。

2. 湿気、油気などがかからない位置とする。

3. 操作盤などの場合、その機器の計器を確認しながら操作できること。

4. 上部に、加圧された水や油のフランジをできるだけ設けないこと。

(3) 主機械

1. 据付け方法及び据付位置が適切であること。

2. 軸系の抜き出しに支障がないこと。

3. 主機接続配管に無理のないこと。

4. 潤滑油サンプタンクとの位置及び高さ関係が良いこと。

5. ピストンやシリンダライナなど開放部品のスペースや吊り代があること。

6. 上部に同開放用の吊り上げ装置があること。

7. 排ガス管の抵抗が小と成るように導設すること。排ガス管の防熱対策ができること。

8. 操縦装置との位置関係が良いこと。

9. 主機台に十分強度があり、1次及び2次起振力に対して配慮できること。

10. 主機の搭載及び保守、点検が容易にできること。

(4) 発電機関

1. 据付け方法及び据付け位置が適切であること。

2. ピストンやシリンダライナ及びカム軸の開放スペースが十分あること。

3. 配電盤との位置関係が適切であること。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION