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一般高圧清海水管 (圧力3〜10kg/cm2) 1.25〜2.5m/sec

ボイラ給水管 2.5m/sec以下

復水管 0.4〜0.8m/sec

ボイラブロー管 0.8〜1.5m/sec

復水ポンプ(出口)管 0.7m/sec以下

(b) 蒸排気管

蒸気管(40kg/cm2以下) 20〜40m/sec

主蒸気管 30〜80m/sec

(c) 空気管

一般空気管 4〜15m/sec

(4) 主機、発電機、空気圧縮機の振動検討

主機、発電機、空気圧縮機、それに潤滑油ポンプなどは機関部の代表的振動源である。それらがどの位の振動を発生させるのか、また不快な振動はどうしたら止められるかを十分検討しておく必要がある。

(5) ポンプ吸入管抵抗計算

潤滑油ポンプなど油系のポンプで、しかも下部のタンクから吸入するものは吸入管の抵抗計算が必要である。また潤滑油ポンプなどで機器からタンクヘの戻りラインがある場合は、タンクの中での吸入管と戻り管の相対位置において、吸入管を戻りラインからある程度離しておかないと戻りによる泡立ちをそのまま吸入してしまい、ポンプに空気が混入し、必要量が送油できないばかりか、ポンプの損傷に至ることもある。これらも合わせて検討しておく。

 

その他、機器の配置がらみの検討項目は次節1.4.3にて説明する。

 

1.4 全体装置と注意事項

1.4.1 機関室全体装置

機関室全体装置は、機関艤装設計の基本となるため、一般配置図の機関室区画と一致し、原則として、機関部仕様書及び要目表に記載されている諸機器が全て明示されていなければならない。

全体装置は設計の進捗にしたがい種々の目的に使用される。すなわち、初期の段階では、船殻主要構造を決めるために使われる。この段階では主機、発電機、ボイラ、大型タンクなど主要の大型機器の配置は決めておく必要がある。そして次の段階では、軸系装置をはじめとする種々の機関室艤装の詳細設計を展開するための基本図として使用される。

 

 

 

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