(9) 各ポンプ
各ポンプについて必要とする容量と全揚程を算出してポンプ要目を決定し、同時に電動機の出力と回転数を決定する。
(10) ビルジ、消防系統
ビルジ主管の内径が各船級規則で決まっており、それにより算出した内径をもとにポンプ容量を決定する。
2] ビルジポンプの容量の例
3]で求めたビルジ主管の口径で次の計算式による。
Q=5.66・d2×10-3
Q:ビルジ吸引量(m3/h)
d:ビルジ吸引管の主管内径
ex 100A SGPの場合
d=105.3mm
Q=5.66×1052×10-3
=62.4 m3/H
3] ビルジ管口径計算式(NKの場合)
また、消防ポンプ容量、揚程なども細かく規定されており、それに従って決定する。
(11) 海水サービス、雑用系統海水配分
各ポンプから枝分かれして送水する各冷却器や機器の必要量を計算し、どのような管系統にするか、流量調節弁やオリフィスで流量配分するか、などを決める資料になる。
(12) 空気圧縮機、主空気だめ
主機の形式、自己逆転式か非逆転式か、などによって必要空気槽量を決める。この場合規則で定められた起動回数以上の起動が可能となるようにする。また空気圧縮機については、その起動空気槽をどの位の時間で充気可能とするかを決め、それに見合う主空気圧縮機の容量とする。
(13) 通風機
主機室、補機室、ボイラ室などといった各室それぞれに対する通風機による換気能力を決めて、それに見合った容量を決定する。また同時に、電動機の出力と回転数も決定する。