(6) 燃料消費量
主に燃料を消費する主機、発電機とボイラについて、それぞれ予想される機種のデータから1日あたりの消費量を計算する。
(7) ヒートバランス
主機の空気冷却器、潤滑油冷却器、シリンダ冷却及び減速機の潤滑油冷却器など、冷却海水ポンプが海水を吸入してから船外吐出するまでの熱交換器類においてどの位の熱交換をし、そのために冷却海水は何度上昇するか、また潤滑油は何度下がるか、などを計算するもので、主機が正常に運転できるかどうか検討できる。ディーゼル主機にとって熱計算は極めて重要なものである。
(8) プロペラ及び軸系の計算
中間軸、プロペラ軸の軸径を船級規則によって計算するものである。また軸の捩り振動検討も同時に行っておくと良い。
中間軸の径は、次の算式による値よりも小としてはならない。
d0:中間軸の所要径(mm)
N:機関の連続最大出力(kW)
H:機関の最大出力時の中間軸の回転数(rpm)
F1:表D6.1による係数
k1:表D6.2による係数
Ts:軸の材料の規格最低引張強さ(N/mm2) ただし、算式に用いるTsの上限は800N/mm2とする。
K:中空軸の補正係数で次式による値。
ただし、di≦0.4daの場合にはK=1として差し支えない。
di:中空軸の内径(mm)
da:中空軸の外径(mm)