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第10章 手摺装置及び天幕・おおい装置

 

10.1 手摺装置

交通装置と同様に安全上早期に取付ける事が望ましく、仮手摺の架設を極力少なくするように心がける。手摺柱は基線に垂直になるように水準器を使用するか壁の端部やスチフナーを見透して仮付けする。仮付け後は安全上すぐに本溶接するか、準本付けをしなくてはならない。また、手摺柱にブラケットやステイをつける際は甲板の水はけを考慮する。

 

10.2 天幕装置

天幕はその取付ける場所が居住区に隣接している場合が多いので居住区の内張工事の始まる以前にその溶接を完了しておくことが望ましい。特に甲板、壁付けのバット又はソケットのみを早期に溶接するのも一方法である。また近年、天幕柱ユニットとして一体化して搭載する方法がとられている。

また、天幕には一般に帆布が使用される(プラスチック製の波板の場合もある)が天幕柱を正規に組立後、現場寸法を確認してから加工すべきである。

 

10.3 諸おおい

機器類や救命艇等に、おおいを設けるが、いずれの場合も現物に合わせ、寸法型取りをして加工に入るがその固縛の方法も十分考慮した型取りが必要である。

 

10.4 練習問題

1. 手摺装置取付け上の注意点を述べよ。

2. 天幕そのものや、諸おおいは現物合わせが必要であるがそれはなぜか述べよ。

 

 

 

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