8.3.2 ユニット組立の要点
各ユニット毎に計画された構成部材を、ユニット工場又はユニット組立場の定盤上に船内と同じ姿に仮組立することをユニット組立と呼んでいる。ユニット組立は単体ユニットの場合と、各種のユニットを組合わせた複合ユニット、さらにあるデッキ全面をカバーする大形ユニットや、船殻部材の一部を組込むものなどもある。組立を行うにあたって一般的な留意事項は次のようなものである。
(1) 複数のユニットを連結して大ユニットに組立てる場合には、共通の基準となる線をあらかじめ定めて、各ユニットの基準とすること。実際には、補機台や根太の足などが基準になるので、これらの位置を明確に定めておくこと。
(2) 管の取付順序を明確にしておくこと。各ユニットとも組立のベースになる基準管を設定し、順序よく取付けて組立誤作を少なくする考慮が必要である。
(3) ポンプ室ユニットなどのように甲板部への貫通取合個所があるユニットの組立てでは特に注意して、図面指示通りの寸法にセットする必要がある。