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(5) 舵心見透しと舵系ボーリング

舵心見透しは通常軸心見透しと同時に行われ、見透しによって舵軸心が決定したら直ちにボーリングが行われる。舵系のボーリングが終了したら所要部の寸法計測がなされて舵軸管ブッシュやピントルブッシュが加工され、それらを圧入した後に舵系の心検査が行われる。

ブッシュを圧入するにはジャッキにて圧入するか、ドライアイス等でブッシュを冷やしておいて入れるかするが、その際に斜めに圧入したり、手間取って途中で止まったりすることのないよう十分に注意しなければならない。

(6) 舵の取付け

舵の取付けは進水前で、プロペラを取り付けた後に行われる。取付要領は図5.12のようにクレーンで吊り取る方法が一般的であるが、最近は舵取付用の特別な装置を使用する造船所もある。

 

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図5.12

 

5.7 油圧配管のフラッシング等

5.7.1 油圧配管

油圧管は各種油圧装置を作動させる上で重要な役割を果す。すなわち油圧ポンプから送られる油を各種制御機器(電磁弁、流量調整弁、送止弁等)を通して、油圧モーター(ウインチその他)や油圧シリンダーを作動させる。したがって管内に異物(錆、砂、鉄粉その他のゴミ)が残留すると、油圧装置の故障の原因となるので取付け及びフラッシングには細心の注意が必要である。管の製作からシステム油の漲込みまでの工程を簡単に整理してみると以下のようになる。

 

 

 

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