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(d) ライナを台に3ヵ所溶接する。

(e) ダイヤルゲージを外す。

(f) カップリングを接続し、十分グリースを塗布してカバーをする。

 

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図5.7(4)

 

5.5 揚貨装置

荷役装置には色々種類があるが、ここでは一般的なデリック装置について述べる。

 

(1) マスト、ポスト付金物

マスト、ポストに付く金物

すなわち、トッピングブラケット、グースネックブラケット、滑車類、垂直梯子、カーゴライト、ステップ、手摺、電線馬等の金物は必ず地上で取付け、滑車をはじめ各金物の摺動部には十分な注油を行った後搭載する。

マスト、ポストの工事は搭載後は最も危険な高所作業の一つであり、地上での全金物の取付け、注油等は十分留意しなければならない。

さらに注意事項として

(a) トッピングブラケットとグースネックブラケットと相互ねじれの生じないよう、心出しを行って取付ける。

(b) 艤装金物中最もシビアな荷重のかかるとこであり溶接は特に入念に実施する必要がある。

(c) グースネックブラケット等鋳物類にいわゆる傷、割れ、巣等の欠陥がないか十分チェックする。

(d) ポスト頂部にブーム受けが付く場合にはブーム型により正確に位置をきめる必要がある。

(e) ポスト下部はキャンバーに合わせて裾切りしてあるのが普通であるので、金物の取付ける方向、位置を確認しておかないと搭載後では修正は難しい。

(f) ポスト、マストの地上工事を完了して搭載するためには所要の金物類を所定のタイミングに入手し、短時日の中に施工する要がある。またポストは大物であり、地上面積は広くまた長時間にわたり占有するのは好しくない。

(2) ブーム及びブーム受け

マスト、ポストの取付け後ブームを搭載する。ブームは搭載後の塗装は手間がかかるのでなるべく地上で完成塗装する方が良い。

 

 

 

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