(11) 専門治工具
(a) エルボー切断用罫書き治具
(b) 管寸法位置罫書き治具
(c) フランジ取付けスコヤー
(d) 型曲げ器具
(e) 立体曲り管組立用支持台
(f) 水準器付角度計
(g) 回転用ローラー
(h) フランジ面当て定盤
等である。
4.2 型取り作業
通常図面により管を加工する場合、管製作一品図(曲げ半径及び切断長などが計算されている)によるものが多い。
現場型取り作業は配管の最終連結管を含む船内型取りにおいて、定規及び下げ振りを用いて寸法及び角度をスケッチするスケッチ法と型棒を用いて現物の型取りをする方法及び合フランジを用いてその間を小径管やアングル材で連結して型取りする金型法などがある。
型取り精度は、金型法、型棒、スケッチ法の順であり、スケッチ法は熟練せぬと失敗する確率が高い。また、金型法は管の形状のみでなく両端のフランジ位置を正確にうつしとることができるので、高温高圧管や大径管に用いられることが多い。
次に型棒並びに金型法で型取りする上の注意事項を述べる。
(1) 管の中心で型を取り、管径を考慮して他のものと接触せぬこと及び保温を要する管には保温しろを考慮して型をとること。
(2) 曲り部分はベンダー曲げ半径又はエルボー使用可能な曲げ型とすること。
(3) 曲り部分はできるだけ少なくし、整然とした型とすること。