18.8 ビルジ管系
18.8.1 ビルジ排水装置
船の諸水密区画室には、定められた排水装置を設けなければならない。すなわち船底や二重底上部その他にたまる水、すなわちビルジを排水するのはビルジ管系である。
ビルジ管系には、ビルジポンプを設け、このポンプを主機械又は補機によって駆動して排水する。
ビルジ排水装置に関する規定は次を参照するとよい。
(1) 「鋼」第23章 438条〜447条
(2) 「機」第8章
第3節ビルジ管及びバラスト管装置
283条〜293条
(3) 「区」第12章 77条〜90条
これらには、ポンプの数、能力、吸引管の条件等が詳しく規定されている。
18.8.2 ビルジ吸引管
ビルジ吸引管の内径については、次の算式を標準とする。「鋼」447条、「区」84条にそれぞれ掲げられている。
ここに、
d=主管の内径(mm)
d'=支管の内径(mm)
L、B、D=それぞれ船の長、幅、深(m)
l=支管が排水する区画室の長(m)
主管の内径は、60mm以上とし支管より小さくすることはできない。
支管の内径は、50mm以上とし100mmより大きくする必要はない。ただし長60m以上の船には特例がある。
「機心」付属書47-(10)ビルジ吸引管の内径では、次とおりである。