四爪錨は、4本の錨腕を持っているもので、我が国で昔から使用されていた日本独特の錨である。主に近海以下の航行区域の帆船又は総トン数50トン未満の汽船に使用される。
3.1.2 錨の寸法
JIS F 3301を参照
3.1.3 錨の把持力
錨の把持力は、海底の地質によって種々変化するが、錨と錨鎖との両者の把持力で次式のように表される。
F=Ka×w1×kc×l×w2…(3.3式)
ここに、
F=錨及び錨鎖の把持力
w1=錨の海水中の重量
=空気中の重量×0.869
w2=海水中における錨鎖の単位長さの重量
=空気中の重量×0.869
l=錨鎖の把持部の長さ
ka=錨の把持力係数
kc=錨鎖の把持力係数
ka及びkcの値は、次のとおり