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四爪錨は、4本の錨腕を持っているもので、我が国で昔から使用されていた日本独特の錨である。主に近海以下の航行区域の帆船又は総トン数50トン未満の汽船に使用される。

 

3.1.2 錨の寸法

JIS F 3301を参照

 

3.1.3 錨の把持力

032-2.gif

錨の把持力は、海底の地質によって種々変化するが、錨と錨鎖との両者の把持力で次式のように表される。

F=Ka×w1×kc×l×w2…(3.3式)

ここに、

F=錨及び錨鎖の把持力

w1=錨の海水中の重量

=空気中の重量×0.869

w2=海水中における錨鎖の単位長さの重量

=空気中の重量×0.869

l=錨鎖の把持部の長さ

ka=錨の把持力係数

kc=錨鎖の把持力係数

ka及びkcの値は、次のとおり

 

表3.1 把持力係数

032-1.gif

 

3.1.4 錨の試験

錨は、錨試験規程に定められた試験を行い、合格しなければならない。

 

 

 

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