第2編 船体艤装
船体艤装設計編
第1章 概要
船体艤装は前編で述べた分類の他に下記の区画に区分して詳細設計を進めることが一般的である。
これは現場作業を進める上では各区画ごとに種々の装置、配置の検討を加えなければならないと共に、最終的には区画単位で艤装図を作成すべきであるからだ。
いいかえれば各種機能設計とこれにともなう艤装品や資材の製作、発注を集大成し、艤装図を作ることになる。
例えば船首楼甲板においては、揚錨、係船装置が主体となるが、他にタンクの空気抜管、倉庫の通風筒、消火栓、弁の開閉装置、歩路等各種装置品がお互いに干渉することなく、調和のとれた配置を作り出す必要がある。これを詳細設計というが本書では主として機能設計に重点を置いて述べることとする。
また、限られた期間で勉強する都合上各章ともに代表的なものに重点を置きまとめてある。
本書を基礎に前編でリストアップした各種参考文献をひもとき、設計を進めると良いと考える。