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第5.17図 タブの付け方

 

第5.5表 サブマージアーク溶接用タブ寸法

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(9) 裏掘りの方法について

裏堀り、又は裏ハツリは、手溶接でやった表溶接の初層は、溶け込み不良や、スラグの巻き込み等、種々の欠陥を伴っているので裏溶接を施工する前に、その不健全部分をとり除いて、完全な、溶接接手を得ようとするものである。従って、裏ハツリにおいては、欠陥がなくなるまでハツリ取らねばならない。一回サッと、タガネでなめた程度で欠陥が沢山見えるという状態では、何のために、裏ハツリをしているのかわからない。通常は、裏溶接の前に、責任者が、裏ハツリの状態を確認してから溶接の作業に入るようにする。

裏ハツリの方法には、ニューマティック・タガネ、ガスガウジング、アークエアーガウジング等があるが、一番早く堀れるのはアークエヤガウジングであるが、機器の設備が高価になる。手軽なのは、ニューマティック・タガネであるが、小さな欠陥は、押しつぶしてしまうことと、騒音を発することなどがある。ガスガウジングは、比較的狭隘な場所でも施行でき、音も静かであるが、相当加熱することになり、歪みと、欠陥を大きく拡張する等の点がある。

(10) ハメ込みの溶接

○工事孔、軽目孔のふさぎ

重ね接手、(ラップ接手)でふさぐことのできる部分については、特に問題はないが強度部材(外板、隔壁、甲板等)であって、突き合わせで、孔を埋めなければならないときは、ふさぎ板が小さいと、溶接による応力で、クラックが入ったり、残留応力が高くなったりする。

 

 

 

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