日本財団 図書館


170-1.gif

第2.5図 MIG溶接

 

170-2.gif

第2.6図 TIG溶接

 

2.2.4 炭酸ガスアーク溶接

ミールドガスに炭酸ガスを使用する方法で、一般に半自動式になっている。しかし最近技術改善により自動式も使用されている。半自動式ではワイヤーの送りのみが自動化されているものが多い。ワイヤーの送り装置が手元にあるものや、本体の機械装置付近にあるもの等、種々の形式のものがあるが、それぞれ一長一短であるので、この装置を採用するときには、十分検討して、自分のところに最も適切なものを選ぶ必要がある。

炭酸ガスアーク溶接のノズルの部分は第2.7図のごとくになっていて、溶接している周りを炭酸ガスがおおう形式になっている。

 

170-3.gif

第2.7図 炭酸ガス溶接のノズル部分

 

炭酸ガスアーク溶接の利点は、深い溶け込みを得られることで、溶接速度も早いため、能率的な作業となる。溶着部の機械的性質も手溶接に比して、優秀であるという試験結果がある。また、サブマージアーク溶接と比べると、アーク部分を見ることができるために直線でない接手も施行することができ、溶け込みが深いことから、手溶接程 開い開先を使用しないでも良い等、数々の利点がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION