これを、普通ワイヤーといっているが、このワイヤが銅色をしているのは、通電性を良くするために、表面に銅メッキしてあるからである。溶接機の構造は第2.4図に示すように、ワイヤの送り出し装置と、フラックスの供給装置からなり、普通、レールの上を走行するような台車の上に乗っている。これは、フラックスでアークの部分がかくされているため、最初にレールで、正確に溶接線をセットしておく必要があるからである。
この溶接法の利点は、大電流を流して、溶け込みの深い溶接を得ることができることであり、厚板の長い溶接線に対しては、非常に能率的なものとなる。また機械的な溶接であるために、溶接条件を一定にすれば、溶接工の技量の差による品質のバラツキは少なく、常に安定した品質を得ることができる。