取付け作業に当っての注意裏項をあげる。
(1) 正しい形の部材を正しい位置に取付ける。
(2) 大きい部材から先に取付ける。
(3) 力による無理な拘束、取付け方をしない。
(4) 取付ける場所に歪、曲り等があれば、それを先に除去する。
(5) 溶接が可能かどうか、常に確認しながら作業を進める。
5.4.2 取付け順序
一般には取付けされた順序に溶接されるので、取付け順序は次の点を考慮して、慎重に決めなければならない。
(1) 溶接による残留応力、拘束応力を最小にする。
(2) 溶接による変形を最小にする。
(3) 歪発生の防止
取付けと溶接の作業順序は次のように行う。(第5.26図)
(1) 主構材(外板、上甲板等の板材)の取付け
(2) 主構材の表面溶接
(3) 内構材(内部の骨材)の取付け
(4) 内構材の溶接
(5) 主構材の裏堀りと裏溶接
これらの順序を誤まると溶接による収縮のため、仮付けビードにクラックが発生したり、角変形が生じたりするので注意を要する。
ブロック継手の一般的な取付け順序は
(1) 溶接長の長い方を先に取付ける。