通常、設計図が完了した段階で部材リストを作るが、部材リストには、どのような工程を通るものか、即ち組立作業があるのか、直接船台に行くものかを示す行先符号と、どのような単位に組まれるのかという単位毎にまとめたもの、即ち、小組立ステージを持つ造船所ならば、小組立単位に、直接ブロック組立に行くのであれば、ブロック単位に部材リストをまとめるのが望ましい。
3.6.2 運搬、仕分用の器具について
部材点数が多く、整理は仲々、むつかしいものであるが、この整理の助けとして、パレットのようなものを使用するとよい。区切りをつけて、扱う単位を整理するためのものであるから、パレットはどんなものでも、その目的に沿っていればよい。木製の板だけのものでもよいし、小さな箱でもよいし、或る場合には溶接棒の空箱でも、小さなカラープレートの整理等には有効な場合がある。
練習問題
第3章
1. 今、作っている船の船殻の総部品数は何点あるか、調らべてみよ。小組部品の数はいくつあるか、調べてみよ。
2. 現在、手持の切断機は、どの種類が何台あるか、一覧表を作ってみよ。
3. 中圧アセチレンというのは、どの位の圧力か。
参考図書
1. 「ガス溶接作業の安全」 労働者安全衛生局編 中央労働災害防止協会
2. 「綱船工作法 第III巻」 造船協会鋼船工作法第1分科会 産報
3. 「溶接叢書」中、ガス関係図書 産報