(3) 木型
マーキング用に使用される木型としては、1枚の型で、何隻も作ったり、同形部材が多いときは、そのために、ベニヤ板等で作ることがある。
(4) 鉄板型
共通部材で、くりかえし使用する余り大きくないものに適している。
(5) 寸法表
マーキングに際して、型を作らずに、寸法値のみを、図面か何かで示し、それによって罫書を行なおうとするものであり、縮尺現図体制を取っている造船所では、拡大して定規を作る手間賃を省こうという考え方からでてきたものである。
(6) 曲げ型
曲げ型は通常のトンボ型(又はチョウ型)でよいが、部分的には、籠型の方が適しているところもある。従って、無理に多くの籠型を作る必要はないが、必要となったら、作るだけの大工の腕が入要である。
2.4.2 型材の材質
紙型と一般に称しているのは、塩化ビニール系統のプラスティックの紙である。
この他にも、精度を要するものに適した、スティロール樹脂板等もある。木材がますます手に入りにくくなっている時代になってきたから、常に適した材料がないかを心がけていたいものである。