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3ポイント:

C.1. 両側共に肘より下部における切断

2. 両側共に手の筋肉の機能が全欠損

3. 両側共に手の機能Eの欠損

 

4ポイント:

D.1. 片側の、肘より上部における切断

2. 片側の、手と腕の筋肉の機能が全欠損

 

5ポイント:

E.1. 片側の、ロープ若しくはティラーの掌握不能

2. 片側の、肘より下部における切断

3. 片側の、手の筋肉の機能が全欠損

4. 四指全てのROMの欠損 − 指先とMCOの最短距離が2cmを超える

5. 四指全ての近位指節骨からの切断

6. 片側が、補助具を付けた状態で、手の機能A,B若しくはC

7. 両側共に手の機能Fの欠損

 

7ポイント:

F.1. 補助具を付けた状態で、手の機能D若しくはE

2. 肩のROMが60度未満、及び肘のROMが20度未満

3. 尺骨神経及びじょう骨神経に支配される全ての筋肉の機能欠損

4. 上腕二頭筋及び四指全ての三頭筋の機能不全による肘の伸展及び屈曲不能

 

今回の測定では、3ポイント以上の重度の障害を持つ者はいなかった。表中の6ポイント欄には、5ポイントと7ポイントの中間的な手の機能を示す者を6ポイントとして分類した。また、片半身マヒの人の場合、マヒしている側の握力は0となる場合が多いため、握力の左右平均値を示した。

 

表・6-3 手の機能別平均値(単位:Kg)

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*障害は、4ポイントが最重度

 

表・6-3から、手の機能障害が軽度になるに従ってそれぞれの力は大きくなっていく傾向があると断言できるものとはならなかったが、サンプル数が大きくなればその傾向が現れてくるのではないかと推測する。

手の機能別の検討とともに握力との関係を検討することが重要と思われる。握力との関係については、6-4.で検討する。

 

 

 

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