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写真・5-1

 

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写真・5-2

 

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写真・5-3

 

2]及び3]については、足を使って踏ん張ることができる場合には、測定装置の適当な部分に足をかけてもらった。また、2]についてロープが滑る場合には、ロープを手に幾重かに巻きつけた最も力のかかる状態で引いてもらった。さらに、3]については反時計回し(1st Speed)と時計回し(2nd Speed)の両方を測定した。

なお、今回の筋力測定で当初予定していたヨットのヒール(傾き)を作出(左右それぞれ10°、20°の傾斜)した2]及び3]の測定は、一人当たりの測定項目が増えることによる被験者への時間的及び身体的負担の増大並びに傾斜させることによる恐怖心の発生等の諸事情により、断念せざるを得なかった。同じく、一定の負荷をかけた状態で一定の長さのロープを引く持久力の測定についても、被験者への時間的及び身体的負担の増大等を考慮して、測定を断念した。測定できなかった項目につき、再度測定が可能となるようなことがあれば、それにより得られたデータは重要かつ貴重なものとなると確信する。

 

6. 測定結果

総サンプル数 − 152 (障害者:128、四肢健常者:24)

有効サンプル数 − 138 (障害者:114、四肢健常者:24)

* 障害者のウィンチを回す力の2nd Speedの測定値が測定可能範囲内(300Kg以内)のものを有効とした。(なぜならば、ウィンチを回す力の1st Speedの測定値とウィンチを回す力の2nd Speedの測定値の比を取る場合の整合性を考慮したためである。)

 

6-1 年代別、性別の平均値を表・6-1に示す。

障害者全体の傾向として、定期的に何らかのスポーツ(水泳、テニス、卓球、バドミントン、アーチェリー、陸上競技、車椅子バスケ等)を行う目的で東京都障害者総合スポーツセンターにやって来る人達からサンプリングしているため、本格的にその競技に取組んでいるか否かは別として、スポーツに親しんでいる者が対象となっている。

年代では男女とも50〜60歳代の人達が多くなっているが、このことはサンプリングが平日を中心に行なわれたことと関係している。また、今後高齢化社会を迎えることを考慮すると、当該世代がセーリング活動に入ってくる中心世代となるものと推測することは妥当と考えられる。

 

 

 

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