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グループホーム推進グループ

 

共生型ホーム全国ネット趣意書

 

現在、さわやか福祉財団はグループホーム推進事業の一環として、全国の「ふれあい型」グループホーム、コレクティブハウジングなどの共生型の住まいに関連した団体、個人で「共生型ホーム全国ネット」を結成し、多様な共生型の住まいをさらに広げていきたいと考えております。

 

少子高齢化が急速に進み、家族関係が変化していく中で、地域社会における人々の、ふれあい、助け合い、協力し合う生き方や住まい方が、社会的サービスのあり方などと関連して、新しい時代の課題として注目されてきました。

現在、一人暮らしや夫婦のみの高齢者世帯が顕著な増加傾向を示しています。この状況は、高齢者とこれを支える家族や地域のあり方、高齢者自身の生活と人生を享受していくあり方が、時代と共に変わってきたことの現れでもあります。また、これに伴って、高齢者の生き方そのものに直結している住まい方も大きく変わろうとしています。公的介護保険制度が発足し、高齢者の身体の安心の面では大きく前進することとなりました。残るは生活の安心、心の安心です。さらに、介護が必要になって対応する制度だけでなく、高齢者がいつまでも元気であり続けるために、地域の中でどのような生活、住まい方であったらそれが実現できるのかが、より重要な問題であると思います。

こうした認識に立って、私たちは「共生型ホーム」という新しい住まい方を提案すると共に、気持ちを同じくする全国の団体・個人と連携したいと考えます。「共生型ホーム」とは、さまざまな人たちが地域の中で共に生きていこうという気持ちで集い、生活の一部共同化、役割の分担などで支え合う、地域に溶け込んだ住まい方、言い換えれば、自立と共生のバランスを取りながら、地域の中で意欲的に生活し続けることができる住まい方といえます。

これら共生型ホームはグループホーム、コレクティブハウジングなどいろいろな呼称・タイプがありますが、基本は同じです。

私たちはこれら共生型ホームを広く全国に提唱、推進していきます。また、共生型ホームの推進に取り組んでおられる団体・グループ・個人や研究者・関係者の参加した全国組織「共生型ホーム全国ネット」の結成を本年4月をメドに計画しています。

「共生型ホーム全国ネット」は、共生型ホームのあり方、公的制度の確立、共生型ホームを通じての新しい地域社会の構築などさまざまな提案や全国の具体的な共生型ホームの情報提供・交換などを行うと共に、会員相互の交流や設立、運営、入居の希望者の支援などを実行していきます。実際の設立や運営に携わったり、入居されている人々、あるいは関心をお持ちの団体・グループ・個人・関係者に、広く「共生型ホーム全国ネット」への参加を呼びかける次第です。

(神谷和夫)

 

広報・企画グループ

 

2000年度・交流総会は2月22日(木)です

皆様のお越しをお待ちしております。

 

ご支援者の皆様への情報公開と交流の場として毎年度1回開催させていただく「さわやか福祉財団交流総会」。2000年度は2001年2月22日(木曜日)に、東京港区芝公園のabc会館ホール並びにメルパルク東京で行います。

さわやかパートナーの皆様には昨年末にご案内状をご郵送させていただいております。同封されたお申し込みハガキに必要事項をご記入の上、当財団までご郵送ください。本誌1月号7ページにも、この交流総会の概略を記しておりますのでぜひご覧ください。当日は堀田理事長以下財団スタッフが出席し、事業活動状況のご説明や、場所を移して立食形式の交流会を行います。皆様のご参加を一同お待ちいたしております。

(清水肇子)

 

 

 

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