グループホーム推進グループ
あらためて問い直す「自立と共生」のバランス
敬老の日のNHKの番組「老後一人暮らしの知恵」を大変興味深く見ました。これは一人暮らしを楽しんでいる元気な高齢者の暮らし方7事例と、会場に参加した80人の高齢者の発言で構成された番組でした。紹介された高齢者の多くが「自由で気ままな一人暮らし」を気の合った仲間とのふれあいを通して(自分で作った料理を近所に配ることであったり、Eメールの交換であったりなど、形はさまざまですが)楽しいものとしていました。
ふれあいを失った一人暮らしほど味気ない、寂しいものはないと思います。その意味で、番組で提言された「第三の家族(小さいコミュニティー)をつくろう」に同感です。
グループホーム推進グループヘのお問い合せ・ご提言などから、元気なうちからの共生の住まい方である「ふれあい型グループホーム」に対する関心が大きな高まりを見せていることがわかります。単身の高齢者が290万人に達し、さらにその予備軍である夫婦のみの高齢者世帯が380万世帯に上っている状況(国立社会保障・人口問題研究所統計資料より)から見て、多くの人たちが高齢者の共生の住まい方に強い関心を持つのは必然の結果だと思います。
しかし、自立を前提とする共生の住まい方に強い関心を持ちながらも、運営を希望する団体も入居することを考えている個人も、今一歩踏み出せずにいるのが現況です。
人は何歳になっても自立して生きることを望んでいます。しかし、それは困ったときに助け合えるふれあいの手を必要とします。「ふれあい型グループホーム」での生活と運営の両面に考慮した「自立と共生」のバランスをじっくりと考えてみる必要があります。
現在、当財団を含む高齢者等の共生の住まい方に関心のある団体が集まり、元気なうちからの共生の住まい方の定着・拡大を図るために、来年4月をめどに「コミュニティーホーム全国ネット」の結成を準備中です。これにより、全国の「ふれあい型グループホーム」の具体的な情報についても皆様に提供できる予定です。入居・運営を計画中の皆様のお役に立てば幸いです。
(神谷和夫)
コンピュータシステム開発グループ
「さわやかさんシステム」ご利用のお勧め
当財団で開発した在宅サービス活動を行う団体を支援するソフト、「さわやかさんシステム」をCD-ROMに収め、利用を希望する団体に販売しております。
在宅サービス活動を行っている団体でさわやかさんシステムの利用を希望される方には、「さわやかさんIII―導入検討のご案内―」をお送り致しますのでぜひご検討ください。なお、頒価は6,300円(含消費税)です。
「さわやかさんシステム」(バージョンII、III)は、これまで110団体にご利用いただいております。このシステムには、団体情報はじめ活動の管理、マッチング、精算、会計などの機能がありますので、それぞれの団体において活動に合わせて活用いただいております。
システムのサポートについては、今年4月から当財団のコンピュータシステム開発グループが相談窓口となり、団体からのご相談やご質問に対応させていただいています。
また、おのおのの団体のご希望により、このシステムのプログラムを開発したシステムクラフト(有)とサポート契約を結び、一部の修正等カスタマイズを行っています。最近、「さわやかさんバージョンIII」の活動機能を、サービスごとに単価(金額及び点数)が設定できるようにし、また、協力者ごとに各人のサービス内容を登録して、マッチングの効率アップを図るようシステムの改変を行っています。完成次第、オプションでご希望の団体に提供することにしています(ご購入の団体にはCD-ROM代など実費でご負担願うことになります)。
「さわやかさんシステム」をまだ導入されていない団体においては、ぜひコンピュータシステム開発グループ宛にお問い合わせください。また、ご希望の団体には当財団でシステムのデモをご覧いただくことが可能です。
既にシステムをご利用になっている団体は、お知り合いの団体にぜひご紹介くださるようお願いいたします。
(北崎弘也)