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2005年戦略プロジェクト

 

2005年戦略プロジェクトでは、各機関、団体と連携を図り、情報交換を進めていくことで、ネットワークを広げています。それぞれの活動状況をご紹介します。

 

草の根推進プロジェクト

インストラクターが支える地域の助け合い

 

●介護保険制度がスタトし、6か月が経過しました。各自治体も、最近では要介護予防対策に重点を置く方向で取り組む姿勢が顕著になってきています。

去る8月25日に静岡県主催で行われたセミナーでは、「介護保険と地域の助け合い」というテーマで開催され、これからは行政も地域の助け合いがいかに重要であるかということが強調されました。まさにインストラクターとして、各地での助け合いの誕生にはこれからが正念場であると思います。

●9月27日から2日間、東京大森のアートホテルズ大森において、インストラクター候補者30名を対象に研修会を開催いたしました。新インストラクターに期待しています。

●今年度も7月より全国各地で1日研修会が開催されています。お気軽にご参加ください。

(米山孝平)

 

自治体プロジェクト

介護相談員研修について

 

ふれあいGでも触れていますが、介護相談員研修が、8月から始まり、東京、金沢で2回(通算11回予定)開催しました。新たな施策「介護相談員」に、各自治体の動向をうかがうことができます。この介護相談員の派遣事業は、2000年10月と来年度に行うことになっており、各自治体職員及び相談員が参加します。介護相談員は、選考に当たり、「オンブズマンでなく、問題事前解決型の人」との組長の考えが反映し、民生委員から選ばれました。三重県・四日市からは9名、福岡県・大牟田市の相談員は11名公募する予定。栃木県・黒磯市は数年前、高齢者実態調査に参加し、それを機に立ち上げた高齢者の社会参加・ボランティア人材バンクから8名の参加の予定です。富山県・中新川広域組合は職員、相談員5名が有償ボランティアとして参加。徳島県、福岡県のNPO法人からも参加の予定です。

見近な介護の分野で、社会貢献したいシニアの方々の積極的な姿勢が、地域のふれあい社会づくりに結び付いていくことでしょう。

(和久井良一)

 

地域協同推進プロジェクト

屋根の無いグループホーム?

「地域協同」のイメージと具体例

 

■「地域協同」って何?

「地域協同」推進シンポジウムも今年11月の開催で2回目となり、「地域協同」という言葉にも大分馴染んできていただけたようです。それでもまだ、取り組みから日の浅いこともあって具体的なイメージがつかめないとおっしゃる方も少なくありません。そこで一つ提案です。当財団で地域協同と同様新たな取り組みとして研究を進めている、ふれあい型グループホームをイメージしてみてはいかがでしょうか?

 

■「ふれあい型グループホーム」とは?

これは、一つ屋根の下に高齢者の方が少人数、互いのプライバシーを尊重しながら一緒にふれあい・支え合って暮らす仕組みです。自立と共生を両立させ、安心して、生き生きと暮らせる場をつくるのが目標です。

 

■「地域協同」とは?

こちらは、同じ地域(市区町村、あるいは、中学校区などの小地域)の、いろいろな組織(市民ボランティア団体、自治体、社会福祉協議会、農協、生協、自治会・町内会、企業など)やそこに所属する人たちが、互いの立場を尊重しながら連携を取って、地域でのふれあい・支え合いの仕組みづくりを進め、住民が安心して暮らせる地域をつくるのが目標です。地域を一つの家に見立てれば、屋根が無いだけで目標はまさにグループホームと同じといえるのではないでしょうか。

 

■では、具体的な事例は?

「地域協同」推進シンポジウムでは、各地でのいろいろな連携活動が発表されています。他にも、「3ネット」(仙台市)、「市民セクター横浜」(横浜市)など、各地で地域協同の動きがあり、介護保険のスタートと共にますます活発になってきています。当プロジェクトでは、これらを地域協同推進ニュースなどで順次ご紹介していきます。

皆様の地域でも「屋根の無いグループホーム」づくりが具体化しますよう、期待しております。

(丹直秀)

 

 

 

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