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広報・企画グループ

 

思恩忌(しおんき)が執り行われました

 

さわやか福祉財団では、生前に財団への温かいご支援をお寄せいただいた故人のみなさまのご恩に改めて感謝し、その遺志を再確認させていただく思恩忌を毎年行っています。

今年は、7月12日(水)〜14日(金)の3日間にかけて行われました(関連→財務グループ)。広報と庶務グループのスタッフを中心に準備を進め、例年どおり祭壇を生花で飾りました。祭壇上には「山路基金」「沢村基金」の創設者である故山路鈴子さん、故沢村貞子さん、そして財団が任意団体のころより事務局長として活動を支えてくださった故五十嵐純さんの写真を飾り、スタッフはご恩に感謝し、それぞれが「ふれあい社会」の実現への思いを胸に、手を合わせました…。

 

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色とりどりの生花で飾られた祭壇

 

さわやか懇話会を福島市で開催します

9月14日(木)に福島県福島氏でさわやか懇話会を行います。今回もさわやかパートナーの方々にお集まりいただき、地域の声を伺いながら、情報交換と地域連携のきっかけづくりの場を作っていきたいと思ってます。近隣地域のみなさまには個別にご案内もお送りしています。ぜひご参加ください。

 

グループホーム推進グループ

 

多様化する高齢者の「住まい方」

 

施設に入るか、在宅でサービスを受けるか。かつて要援護者となった高齢者の暮らしは二者択一でした。しかし高齢化が進む中で、高齢者のニーズも多様化し、その住まい方、生活のスタイルも選択肢が増えつつあります。今回は多様化する高齢者の住まい方についてご紹介します。

 

今、高齢者の住まい方に対する意識が変わろうとしています。自分の持ち家で子供たちと一緒に住むことだけが安定した高齢期の住まい方と考えずに、もっと自分の安心、快適さ、住まいを通しての自分らしさの表現、経済性など多様なニーズに対応する住まい方が求められています。高齢者にとって、住まい方は生き方とも直結する大切なものであるにもかかわらす、今までその住み手としての願いに応える選択肢としては数少ないものしか提供されていませんでした。今、この状況が変化し始めています。

画一的であった公共賃貸住宅においても高齢者に対応した特別な居住形態が具体的に検討され始めています。単身高齢者を対象にしたグループで協力し合って行う共同生活、痴呆対応型グループホーム、単身高齢者・後期高齢者を対象とした生活援助員の配置などが考えられています。

高齢者の所有によらないで機能を選択する住まい方・仕組みも広がりをみせています。子供たちが独立した後、現在の生活に適合しなくなった高齢者の持家資産を活用して住み替え・建て替えを行う試みなども見られるようになりました。その前提となるのは、

1] リバースモーゲージ(居住している建物資産を担保として毎月一定額の賃付を受ける仕組み)

2] 契約通りの履行が可能となった新借家法の施行により持ち家資産の賃貸物件化

などが考えられます。

介護保険の施行による介護の社会基盤強化、成年後見制度の活用等を契機として高齢者を敬遠しない民間賃貸住宅市場の活性化が見られますが、今注目され、今後が期待されるのは以下のとおりてす。

1] 同じ住まい方を指向する入居予定者のグループ化とその立てた計画に基づいて土地・建物の提供が行われるグループ分譲・賃貸方式

2] 土地・建物を一括借り上げ、NPO団体が運営する、地域に溶け込んだ共生の住まい「ふれあい型」グループーホーム当財団は、自立と共生をモットーとする「ふれあい型グループホーム」が一つでも多く立ち上がることをめざしてできる限りのサポートをしていきます。頼もしい新人二人(松宮さと美・山村久)も加わり、スタッフも充実しましたので、お気軽にご相談ください。

(神谷和夫)

 

 

 

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