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時事ニュース

 

2001年3月号<トピックス>

1] 日本人の平均寿命は100歳間近?

2] 自治体初 一般職員にフレックスタイム導入

3] 市町村合併はすすむか?

4] 高齢者家賃の公的保証法制化の動き

5] 高齢者と子供に地域でふれあいの場を

 

●日本人の平均寿命は100歳間近?

人口の伸びは戦後最低

先ごろ報じられたところでは、50年後の日本人の平均寿命は3分の2の確率で何と93歳になるという。アメリカのあるシンクタンクが調査し発表したものだ。平均寿命が100歳間近かも? と聞いて長生きできると喜ぶ人、あるいはますます不安に思う人、さてあなたはどちらだろうか?

一方、2000年国勢詞査の人口速報値では日本の人口は10月1日現在で1億2691万9288人で、女性のほうが約271万人多い。世界ではドイツやイギリスなどを上回ったが先進国の平均伸び率1.4%を下回った。

いずれにしても少子高齢化がさらに進む21世紀。たとえどんなに年を取っても最後まで安心して暮らせる国になっているよう、皆で心豊かな社会づくりを実践していこう。

 

●自治体初

一般職員にフレックスタイム試行

小浜市

福井県の小浜市はこの4月から一般職員を対象にフレックスタイム制度の試行を行う予定。フレックスタイムとは出勤時間や帰宅時間を本人の裁量に任せて自由にできるというもの。

小浜市では1日の勤務時間は変えないで、あとは上司などとの相談で就業時間の中で自由に出退勤する。窓口業務担当などを含む市庁舎勤務者約280人が対象でこれは全国初だという。

同様の制度は企業ではすでに浸透しておりその日のスケジュールや自分にあった働き方ができるという利点がある一方、「残業代減らし」の企業防衛策として使われてしまう一面もある。小浜市の取り組みに対しても行政による住民サービスが低下しないか疑問を投げかける専門家もいる。しかしどんな制度も使い方次第で良くも悪くもなる。個人裁量は時代の流れ。今後に注目していきたいところだ。

 

 

 

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