各地で「横の連携」に関心強まる
21世紀はネットワークの時代?
地域協同推進プロジェクト
【12月1日】
「これからの福祉を考える会(横浜)」定例会。今回は、「キャンナス」の菅原さんが報告。看護婦の立場から福祉にどうかかわるか、ボランティア団体立ち上げの苦労話から、(有)ナースケアとして介護保険に参入後のいろいろな現場体験まで、ダイナミックな活動ぶりは参加者の参考になることばかり。とりわけ、ヘルパーの送迎システムについては皆の関心が高く、活発な質疑が交わされた。
この会もスタートしてから3年近くになり、これからの運営についてメンバーの意見をアンケートでまとめ、その結果報告も行われた。結論は「参加者にとって大変有益な情報交換会になっている」という意見が多数で、運営方法に工夫を加えながら引き続き開催していくこととなった。
(丹)
【12月6日】
財団の「戦略会議」。神奈川県から山崎主査と山本さん(昨年まで当財団へ出向して、地域協同推進ブロジェクトなどを経験)も参加し、地域福祉支援計画をどう進めるか、議論。ボランティア団体のリーダーはもちろん、企業OB、研修派遣の教師、自治体職員など、さまざまな分野の経験者で構成するこの財団ならではの議論を通じて、県としても新たなヒントを得られたのではなかろうか。財団のほうも開かれた戦略会議となり、若手の現役行政担当者からの良い刺激を受けることができた。
(丹)
【12月25日】
仙台市。ちょうど1年ぶりに、地域ネットワーク「3ネット」の事務局(東北福祉会・せんだんの杜)を訪問。野田総務部長より、ネットワークのこの1年間の動きについてお聞きし、地域ネットのこれからのあり方について意見交換。
引き続き、食事サービスのNPO法人「グループゆう」(中村代表)、仙台市社会福祉協議会(鳴海事務局長と田村地域福祉課長)、JA宮城中央会(安斎考査役)、最後にNPO法人「ゆうあんどあい」(渡辺理事長)を訪問し、同じように地域協同推進の立場からそれぞれの状況をお聞きし、意見交換。
感想としては、やはりこの1年の活動に大きく影響したのが介護保険。枠内サービスはもちろん、ボランティアによる枠外サービス面やそのネットワーク活動についても余波を受けて振り回されたという感じである。しかしお会いした皆さんが、本当の意味での地域支え合いの必要性を、1年前より一段と強く感じておられる様子がうかがえ、これは大変心強かった。
(丹)