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サービスセンターによって運営形態はいろいろ。たとえば、最も広い面積をカバーする北部保健福祉サービスセンターの場合は、ヘルパーとデイサービスはJA(農協)に委託し、併設の診療所には民間の開業医が入っている。北部では介護保険が始まる前からJA諏訪みどりによる有償在宅サービスが浸透しており、地元ですでに実績を積んでいる民間の事業者に委託したほうが十分なサービスを提供できると判断した。デイサービスもJAに委託して年末年始の五日間を除く毎日実施している。

 

サービスの決定権は現場のセンター長に

 

茅野市は八ケ岳山麓の高原リゾートの町で、人口は約五万五〇〇〇人。人口の横ばいが続く諏訪圏域の中では唯一着実に人口が増加している。高齢化率は一八・一%(二〇〇〇年四月現在)。諏訪中央病院を核とする地域医療の先進地だけに比較的元気な高齢者が多い上、独居が少ないなど高齢者をめぐる現状はそれほど深刻ではない。しかし、二〇〇五年には高齢化率は一九・三%になると予測されており、二一世紀の高齢社会は茅野市においても他人事ではない。

 

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重度の人が長く座位を保てるように高性能の車イスを購入。

 

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車イスごと入浴できる浴室。

 

 

 

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