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本やCDの仕分け・整理、フェアの準備、販売、ポスターの作成などは社員から募集した図書ボランティアがサポート。基金が集まると、キヤノン、NGOのラオスおよび日本側スタッフの三者によるプログラム作りが行われる。双方のやりとりでどんな絵本を作るかが決められると、現地スタッフによって絵本作家のコンテストが開催される。

画家、作家、印刷などすべてラオス人に依頼する。日本で制作する方が簡単だが、現地の人材を育てるためになるべく現地人にとって有意義な方法を採ることにしている。

また1999年は収益金も多く集まり、ラオスの学校4校に図書室を開設した。図書室入口にはCanon Inc.とラオス語で「愛読」を意昧する「HAK ARN」の文字が記されている。「まずこの活動を社内に根付かせること。これをきっかけに、社員か自主的にボランティアを行えるような環境を作っていこうと思っています。また、教育的な支援は今後アジアやアフリカの国々などより広<行っていきたいですね。研修や交換留学など手段もより幅広く…」と宮崎さんの夢は広がっていく。企業とNGOとの良い関係が、21世紀を担う世界の子供を育てる。

(取材・文/三上彬)

 

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子供たちにとって本は夢への扉…。

 

 

 

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