NPO決済機構理事長の田村達美さんは、「定款にもあるように、死後のさまざまな処理ばかりでなく死に至るまでの生活支援を生前に取り決めておけること、そして、その執行を非営利の信頼しうる組織が監督する点が、NPOで取り組む一番の意義です」と話す。
また、LiSSシステムを先行実施してきた(株)りすシステムもNPO法人格の取得を東京都に申請し、二〇〇〇年十一月、NPO法人りすシステムが誕生した。
依頼者の意思を守る三つの契約
NPO決済機構ができたことによって、生前契約の利用者と契約を受託する事業者、そしてNPO決済機構の三者の関連は<図1>のようになった。このつながりを簡単に説明してみよう。