日本財団 図書館


近隣型助け合い

実践講座 NO.11

 

「わかるふくしネットワーク」

主宰 木原孝久

 

あけっぴろげな奥さん

 

「ひらく」―近隣助け合いができるための要件をひと言で表せば、このキーワードがピタリかもしれません。いろいろな「ひらく」があります。たとえば栃木県足尾町を歩いていてわかったのは、一人暮らし老人たちはお互いに家を開け放って生活していることです。寒い冬でも玄関が開いているので不審に思ったほどです。

近隣の老人のたまり場になっている家もこの例外に漏れません。当主はそこから戸外を観察していて、知った人が通りかかると「寄って行きなよ」と声をかける。通行人も、戸の隙間から、今誰と誰が来ているとわかり、「それならあたしも加わるか…」と入って来る。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION